ヨーロッパ買い付けの旅 2020 春④
ロンドン自由時間3日目は少し遠出をしてみました。行き先はロンドンから電車で2時間ほどの場所、アンティークの村として有名なLewes(ルイス)です。ルイスはアガサクリスティーのドラマにでてくるような、昔ながらのレンガ造りのかわいい建物が並ぶ古い村のようでした。街全体がアンティーク。
(公衆トイレもこの可愛さ。取っ手もかわいい)
皆でその景色を守っている、というか保っている風に感じられました。観光地ではありますが住んでいる人達もそれを楽しんでいるような。それを感じたのは人の多い商店街の方に行った時に小さなアンティークショップが沢山入っている(20~50店舗くらい)、いわゆるモールのような建物の中のお店にいたまあまあたくさんの人(特にお年寄りの方が多かった)が一生懸命物色してお店の人としゃべりまくっていたのを見たからだと思います。幸せそうだな~ 日本含めて色々な国のどのアンティーク市でもそうですがお年寄りの方々が本当に多くて、売る方も買う方もとても楽しそうです。暑くても寒くてもお構いなしに真剣に物色します。古い物好きにはたまらない時間ですね。
さあ私も負けじと!と思ったのですが、なんせそのモールみたいな建物が数歩進むたびにあるので、中の一軒ずつを見ていくとなるとこれはなかなか・・・かなりの時間がかかるぞ。と、今にも雨が降りそうな空を見ながら自分に喝を入れてお宝を探しに建物に入っていきます。・・とは言っても当たりはずれがあるので一つ一つをつぶさに見ていくのはちょっと骨の折れる作業で(なかなか当たり!が無かったというのもある)根性の無い私はすぐに疲れてしまいます。ランチしてからがんばろ~っと。とキョロキョロしていると、すぐ近くに人がやたらと出入りしているベーカリーショップがありました。
チラッと窓から中を覗くとイートインのスペースがあるようです。「ここで軽く食べるかな。」ピザパンとドーナツを購入して店内で食べることにしました。何の気なしに。普通のパン屋さんね、という感じで。ところが・・・・・
「おいしい。美味し~い!!」
想像を超える美味しさでした。ピザパンもですがその後デザートにと食べたドーナツが絶品でした。
これが、”今まで食べた中で一番美味しい”と感動したドーナツです。↓
この何の変哲もない正統派リングドーナツが。今までで一番です。
生地のしっとり感と生地の味に上にまぶしてあるお砂糖の量と味の一体感!もう絶妙です!ふわっとしているけど軽くない。重くもはない。
見た目がめちゃくちゃ普通なので普通のドーナツね、と写真も撮らず何も考えずひと口食べたその瞬間、「なんじゃい、これは!」と慌てて写真を撮ったので上のような姿となりました。見た目は普通なんだけど全く普通じゃなかった。
まさかこの街でこんなに美味しい味に出会えるとは思ってもみませんでした。嬉しいサプライズです。後でこちら『BAKE OUT』のHPを拝見したらパンでなにかの賞を取っているらしかった。そうでしょうそうでしょう~忘れられないドーナツです。
この後のお宝探しはもちろん意気揚々、元気いっぱいです。ただやる気とは裏腹にお宝にあまり出会えなかったのが残念ですけど。。。アンティークは今回はいまいちでしたがその代わりにドーナツという大きな収穫があったルイスの一日訪問でした。
翌日からは予定している本格的バイイングが始まるので、おまけの3日間はこの日で終わりです。スケジュールを詰め込まずゆっくり過ごした贅沢な3日間でした。たまにはいいかネ…