2018年秋 アメリカ買い付けの旅 5

時間の許す限り、街歩きは続きます。
久しぶりにメルローズに行ってみました。目当てのお店があったからですが、メルローズの目抜き通りはギャラリーやショップが道に沿ってずら~っと並んでいるのでロサンゼルスでは珍しく歩いている人が多い場所なので、安心できるのが嬉しいです。
私のおススメはそこに行くまでのサンタモニカブルーバードからメルローズアベニューに向かっての(高級)住宅街を歩くことです。
時間にすると20分ほどですが、その住宅を右に左にと見て歩くのが楽しいのなんの♪
一つひとつがドラマや雑誌に出てくるようなお家ばかり。そのおうちに自分が入りこんだような気分になれます。「そんなところなら他にもあるよ。」と言われそうですが、他の高級住宅地と比べてメルローズにあるお家は建物が低く玄関からお庭まで見えることと、繁華街の近くで都会感があり、事務所みたいなのもあったりして人の出入りがあるので安全な感じがするし、オシャレな住人まで見れます。さすがに写真をバシャバシャと撮ることは出来なかったので、途中にあったカッコ良いレコード屋をパシャと。

IMG_20180911_141253IMG_20180911_141301

そういえば!話が少しそれますが、、、今回の西海岸ではレコード屋がとにかく目につきました。
サンフランシスコもロサンゼルスも「あ!いい!」と思ったところはほとんどがレコード屋だった。。空間(什器)含めて見せ方に工夫があって、オリジナルの商品も作っていたりして、洋服屋がどこも良く似ているのに比べて、オリジナリティーに富んでいて空間が楽しく、全くレコードに興味のない私まで惹きつけられました。特に印象に残った所はサンフランシスコの『Groove merchant records』です。かわいくて見やすくて陳列も楽しいお店です(後で友人に聞くと老舗でとても有名なお店とのこと)
・・そんな風にキョロキョロしながら歩いたので20分がすぐでした。メルローズアベニューにあるお目当てのショップに到着です。
そこは私が場違いな感じのギャラリー兼ショップ『Galerie  half』色々な国のアンティーク家具をメインに扱っています。
「う、わ・・・」
何か言いたいけれども、何も・・・言葉はいらない説得力のある空間・・・
を、しばしご観覧ください。

IMG_20180911_143203

IMG_20180911_143258

IMG_20180911_143225

IMG_20180911_143353

IMG_20180911_143208

IMG_20180911_143250
名作家具、調度品の数々に圧倒されてしまいます。
『いっけん、一緒に置くのは?と思えるようなものをサラリと合わせてしまうセンス。ぁあ、なんだっていいんだ!なんだっていいんだ!!』
心の声が激しく反応。コーフンしつつギャラリーにいたスニーカー姿のカジュアルな服装のお兄さん(というくらいの若い男性でした)に
「写真を撮らせて頂いてもよろしいでしょうか?」と知っているかぎりの敬語(のつもり)をつかい聞いてみた。
「もちろんいいよ、ど~ぞ~。何かあれば聞いてね。」ニコリ。
服装と同じようにとてもカジュアルな応対にホッとして遠慮なくパシャパシャ。パシャパシャ。
実は細部まで記憶したくてもっともっと撮りたかったのですが、何も買わずにそこまではどうなんだろう・・と撮影STOP。
・・買えそうなものを探してみよ、と店内見回して、手持ちできそうな素敵なフランスの器の前で先ほどの男性を呼んでみた。
『大体300ドルくらいかな~高くても500ドルまでよね』と。(え、あんた買う気?)

「May I know the price?」またまた敬語…
「It’s ワンサウザンドトゥハンドレッド」
『なに⁉1200?ドル?』・・・
まったく予想だにしていなかった数字が飛び出してきた!!一瞬、無。
撃沈。ちーん。
と同時に自分の無知さにがく然となり、その金額をつけるギャラリーとそれを受け入れるロサンゼルスにただただ驚きと感嘆。ほぉ~
色んな意味で、とても良い経験ができたと思いました。ギャラリーは本当に素晴らしかった。思いきって入って良かったです。

—–「アメリカの風をもってきなはれ」—-

今回の旅の途中、ことあるごとに私の頭の中を通り過ぎた言葉です。
これは今は亡き京都のおばんざい屋の大将(友人の父親です)が、私のかつての同僚に掛けた言葉でした。
正確にはフランスに仕入れに行くバイヤーに言ったので「フランスの風をもってきなはれ」でしたが。
見るモノ全てが欲しくて全部持って帰りたいと思うこともあれば、どうしよう?何を買えば良いのか分からない。という時もあったり。全ての作業は大変で楽しい。ただ一人で決めていくので、この内容で良かったのかな?と考え込んでしまうこともしばしばあります。今回もそんな時にこの言葉が私を後押ししてくれました。
「アメリカの風をもってきなはれ」
私にとってそれは、実際に現地で色んなものを見て触って沢山の人と話して色々な経験をする事で、日本にいる時とは違う何かを感じた人が選んだモノに現れるんじゃないかな、と思えました。
勝手な解釈ですが、そのステキな明るい言葉のおかげで、か、今まで買えずにいたモノを買ったり、と、今回はちょっとチャレンジしてみたりしました・・・笑
アメリカの空気感を少しでもお店で感じていただけていれば嬉しいです♪

振り返ってみると、今回は実は沢山のエピソードがあった旅だったのですが、帰ってから写真が消えてしまったり、天災含めた災害に見舞われてバタバタとしてしまったりで多くを忘れてしまったことが残念です。。ぁあ

でもまた懲りずに、次はどこに行こう?と考えています。
ロスは外せないよね、サンフランシスコも一緒に。東海岸は絶対だし。メイン州やテキサス州にも行ってみたい。あ、皆にすすめられるポートランドも気になる!
やはり、

アメリカは広い!!

IMG_20180911_153033

(いつもアメリカで絶対に食べるベルベットカップケーキ)

The end