2018年 1月ヨーロッパ買い付けの旅(番外:モロッコの旅)

2018年 1月ヨーロッパ買い付けの旅(番外:モロッコの旅)

(素晴らしかったRIADの部屋)

1月24日~1月27日の3泊4日でモロッコ、マラケシュに行きました。
アフリカ大陸は初めてです。とはいってもモロッコはフランスから飛行機で3時間半で着きます。
欧米人も多いのであまりアフリカっぽくはないのかな、、と行く前は思っていましたが、空港に降り立った瞬間に「違う!」と感じました。見渡す限り遮るものがなく、遠く~の方にモロッコ特有の赤土ピンク色の建物がかすかに見える。何よりも空気が、風が。カラっとして少しあたたかくて、大きく思いっきり吸い込みたくなる。次々と降りる乗客も両手を広げて同じように吸い込んでいるようだった。そして笑顔♪一瞬にしてここが大好きになりました。

今回、実はパリで母と合流して、モロッコ二人旅です。はじめは完全に旅行のつもりでいたのですが、長年マラケシュに住んでいるマサミさん(友人のお友達)が、通訳などのお手伝いとガイドをして下さることになり、「ならば!」と買い付けをガッツリ。になったのですが見るモノ全てが素敵で、もし買い付けが出来ていなかったらキーーーッとなっていただろうな,と思います。
そしてそのマサミさんのおススメで泊まった『Riad jardin secret』がもうもうサイコーに素晴らしかった♪
Riad(リヤド)というのはモロッコの伝統的な個人の邸宅を改装してホテルにした宿の事。(京都でいうと町家を改装した宿みたいな感じでしょうか。。)道路に面した小さな門を入り、細長い通路を2,3分歩いた先に大きな邸宅が現れます。
どの部屋からも緑いっぱいのPATIO(中庭)が見える『Riad Jardan Secret』は数々の雑誌で取り上げられている、オシャレピープルの間で大人気のリヤドです。なんとなくは知っていたので、そんな場所に私達は場違いじゃないのか・・?と、ハラハラしていましたが、全くそんな心配は無用。スタッフの気取らない対応と行き届いた掃除、見た目も味も美味しい朝食サービス、何よりもモロッコらしく設えられた部屋の居心地の良さに心から寛ぐことが出来ました(ホテル評価☆☆☆☆☆)言葉はいらない・・・しばしご覧ください↓

(部屋から見下ろした中庭)

(屋上:暖かい時はここで朝食を食べるらしい)


(美味しく美しい朝食)
(朝食の部屋からも中庭が見える)

あまり天気が良くなく肌寒い日が多かったのが残念でしたが、それでも十分にホテルライフを満喫しました。
中でも部屋のインテリアが素敵で、今回、モロッコで絶対に見たかったMATが使われていたので興奮しました。それは椰子でできたゴザなのですが、すだれのように一つ一つが編まれてつながっています。そのひもに使われているのがラクダの革!日本のすだれと異なりそのラクダの革で色々な模様が施されているとても手の込んだゴザは今は作られていないアンティークなのです。私は今まで雑誌でしか見たことが無く、普通に麻のひもで編まれていると思っていたので、実物を見て驚きつつも(値段も。。)そのラフな感じ(に見えてものすごく手が込んでいる)のMATを是非持って帰りたい、とRiadの方にスーク(市場)にあるお店を紹介してもらいました。
(Riadで使われていたMAT)
Riadのすぐ近くにあった卸し業者兼SHOPで、てんこ盛りのラグや家具や雑貨を見て、念願のMATを購入しました。(お店で是非みて下さい!)

スークは入り組んだメディナ(旧市街)の中にあります。
入り組んでいるので今、自分がどこにいるのか?どこに行くのか?が分からない。普通、そんな状況なら不安になるのでしょうが、モロッコの旧市街では目にはいるモノ全てが色とりどり、楽しくて楽しくってどこまでも歩いて行ける。だから不安なんて感じる暇がなかった。

スークでの買い物のやり取りはしつこいから嫌になるよ、と聞いていた値段交渉ですが、まず気に入ったものがあると値段を聞く⇢店主、答える⇢私、半値くらいに値切る⇢店主、困った顔で首を振り新たな値段を言う⇢私、再度値切る。。これを繰り返して、私、「ぁあもうムリだ~OK」それでDEAL!となるかと思いきや、更に店のオジサンが「かも~ン」とくる。完全に遊んでる!というか楽しんでいる。だから私もつられて笑ってしまう。なんて面白い買い付けダ!!(きっとズルい人もいるんでしょうけど)私は嫌なことが一つもなかったです。とにかく愉しかった。

今回はマラケシュだけだったので、今度は違う都市(アンティークの多いフェズとか海辺のエッサウィラとか)にも行ってみたくなりました。

モロッコを含めた旅を終えて振り返ってみると、今回は『色』の旅だった気がします。モロッコに行こうと考えたのもきっとそうかな、と。
実際、買い付けた内容もベルリン以外では明るい色のモノが多かった。
マラケシュはその集大成のようでした。私にはチャレンジですが。と言ってもナバホラグもスウェーデンのラグもモロッコのラグも日本の布も同列と考えているので、一緒に並べたらきっと楽しいはず、とワクワクしています。
是非、お店でいつもとちょこっとだけ違うBROWN.を見ていただければな~と思っています(宣伝)

最後に・・・
金曜日、モロッコでは家族や仲間で”クスクスを食べる日”だそうです。なんて良い習慣。『Riad Jardan Secret』とはまたガラっと雰囲気の違う洗練されたRiad『Darkawa』で頂いた美味しいクスクスの余韻に浸りながら、この旅を終えることとします~

(おまけのデザートも。。)

―終わり―