KACHINA と YUPIKと / native american vintage crafts

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ネイティブアメリカン (アメリカ先住民)の工芸品、中西部のホピ族によるカチナドールとアラスカ地域のユピック族のマスクの展示販売を 4/10(木)~BROWN.GALLERY(とBROWN.店舗)にて行います。
「なにもそんな改まって宣言して出さなくても良いのでは?」と思わなくもないのですが…
今回、今まで収集してきたカチナドールがドンと増えた事と、新たに仲間に加わったユピック族のマスクが非常に興味深く、きちんと飾って皆さんとあれこれ話しながら見るのが楽しそうだなぁ~となり、今までのとあわせて全部並べてみることにしました。その数、約60~70体!(ユピックとカチナのマスク含む)・・・果たして全部出せるかな⁉

カチナドールについては本来は、それぞれ何時くらいのものなのか?や、カチナの名前は何か?や、カーヴァ―(彫刻家)は誰か?など、詳細を調べてから販売したいと思っていたのですが、それやってるとお店に出せるのは一体いつになるんだ?と諦め、いや、「もうそこはお客様と一緒に探ろう」と考えを改めサッサとお披露目することにしました。ですので年代は何となく分かりますが名前なんかは聞かないでください。まぁ私は勝手に名前(グループ名)を付けて呼んでいます。「鳥人間」とか「出目金族」とか「おチビさん」といった感じで・・・怒られそうです。。勿論、本来の名前で呼んであげられる様においおい調べていきます。
本物なのかどうかも含めて、、色々な事をちょっとずつ読み解いていく過程も楽しそうですよね!

【Yupik(Yup‘ik ) mask】

北米アラスカ地域の先住民族イヌイット民族に関連したユピック族による少しグロテスクな、でも滑稽でもあり…何とも言えない面白い表情を持つマスクです。
元々は1800年代に毎年の儀式や祈祷を行う際に着けて踊るように、シャーマン(呪術師)の指示によって特別にデザインされていましたが、祈祷や儀式が終わると焼き払われていたことに加え、19世紀後半にはこの儀式自体がキリスト教徒との接触後に抑圧されて無くなったことによりマスク作りも途絶えたので当時のモノはほぼ現存していないと言われています。しかし、20世紀にはいると、生活の為に必要なモノと交換したり販売するために新たに作り始めました。今、あるマスクはその当時(~それ以降)のモノと考えられますが年代は不明です。海岸に落ちている流木などの軽い木とクジラのひげ等で作られています。1940~60年代には多数のシュールレアリストに大きな影響を与えました。

【Kachina】

北米アリゾナ州のホピ族、ズニ族の人間界と自然界をつなぐ精霊を模したカチナドールは、良い収穫が出来るようにと毎年冬~春の間に行われる祭りの後にそれぞれの家の女の子に手渡され、壁に飾り精霊の事を学ぶ機会を与える目的で作られましたが、形状や色の使い方等…その芸術性の高さから商業用として取引きされるようになっています。精霊の種類は400~500?!と言われています。このカチナドールもまた1930年代以降欧米のシュールレアリストに多大な影響を与え、彼らによって世界中に広がっていきました。
材質はコットンウッドで、カチナドールに使われている色は下記のように考えられています。
赤→南か南東、黄色→北か北西、白→東か北東、青と緑→西か南西、黒→下