ヨーロッパ買い付けの旅 2024年 冬①

2024年1月末から2月上旬まで2週間、ヨーロッパに買い付けに行きました。今回はフランスとイギリスの2か国のみ。フランスが4日で後はイギリスです。イギリスメイン。1ポンドが200円に迫るイギリスがメインの旅って・・・旅の行程を間違えたかもしれない、と思いながら準備しているところにコロナウイルスが!!買い付け前にコロナに感染してしまいました。不覚…旅の前日になんとか陰性になったものの今まで経験したことの無いくらいキョーレツな喉の痛みを抱えての出発となりました。

空席の目立つ飛行機(1人1列。横になれて嬉しいけれど、乗客のあまりの少なさにまたまた日本は大丈夫か⁈という気持ちになる)で13~15時間後パリに到着。夜遅かったのでその日は寝るだけ。翌日はパリで買い付けですがその日の午後には南仏に移動予定なので、パリ滞在は数時間だけです。そんな短時間でパリにいる意味はあるのか⁈とツッコミたくなるところですが、実は大きな、というかこの旅一番の、と言っても過言ではない目的の為に数時間でもパリに滞在する必要があったのです。その目的とは、アメリカ先住民族ホピ族によって1970年代くらいまでに作られたカチナドールを再び探すこと!
カチナドールは数年前のフランス買い付けの際にパリを含めた数か所で見つけて以来、また探しに行きたいと頭の隅で思い描いてきました。その間アメリカに2度渡航しましたが、アメリカではそのぐらいの年代のモノは一つしか見つけることができませんでした。アメリカのモノなのに、です。なぜ?その疑問には諸説ありますが、、昔、アメリカ大陸にいた欧米人(主にスペイン人)がユニークなカチナドールに魅せられて持ち帰った…とか、奴隷解放の際にアフリカの人達が持ち帰った…とか色々。。。そのような理由からフランス含めたヨーロッパに存在しているようなのです。当時のアメリカの人達にもう少し見る目があれば流出することも無かっただろうに…あ~ぁ
そんなカチナドールを探すのが目的です!(何度も言う)
前回、実はパリの朝市で見つけた時、店主に「倉庫に行けばもっとあるで~」と言われたのに、何となく怪しくてしり込みしてしまい行かなかった。それをずっと後悔してきたので今回のパリ滞在は必須でした。で、朝市の場所は覚えているしディーラーはその市にいると言っていたのでそこに行けば大丈夫!と数時間の勝負に出たわけです。
そうして…パリに着いた翌日の朝、小雨降る中を意気揚々と出掛けて行きました。

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…と、ところが!
いない。業者が、いない⁈
…っていうかその朝市自体が閑散としている。数店舗しか出店してない…どういうこと⁉早朝に来すぎた?雨だから?軽くパニック。。。気を落ち着けようとカフェで待ってみるも一向にお店が増える気配がない。どうしよ、どうしよー 時間はどんどん過ぎていきます。それにしてもこんなにお店が少ないのはいくらなんでもおかしい、ふとそこで気付きました「あ!もしかして他の場所でフリマをやっているのでは!」と。パリは普通の平日でもどこかの通りでフリマを開催していることがよくある(ありがたい文化です)のです。それを思い出しました。調べてみたら、、やはり!!そう遠くないところで開催予定とあります。すぐにその場所に行ってみると、結構大きな規模のフリーマーケットでお店も人も多いこと。出遅れた~と焦りつつもじっくりゆっくり一軒一軒を覗いて行くと、見たことあるお兄さんが「いたー」
なんと正に今、カチナドールをテーブルに並べようとしているではありませんか!
「ちょっと待ったー」
ゴミ袋(なぜゴミ袋?トホホ…)からカチナドールを出そうとするのをストップ。 中を確認させてもらうと数体入っている。一つずつ出して細かく見る 、”うっ、これは!かなりいい”
「全部買います」あ、バカ、、、言っちゃった。カチナドールにコーフンしすぎて値段交渉する前に言ってしまった…買う気満々なのがバレバレ。慌てて「全部買うから○○でどう?」とか言ってみても後の祭り。”絶対にこれ以上は下げない” と強気にこられて完全に私の負け。一旦その場を離れるふりもしたいけど時間も無いし何よりも欲しくて欲しくてたまらない。のも顔に出てた、間違いなく。で、ディール。その後、違うお店でも1体見つけて結局、その日に9体を買い付けました。買い付け初日になんてラッキー。
幸先の良いスタートがきれてサイコーの気分。心おきなく南仏に旅立てます♪

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(近くの市のクレープ屋でカチナドールゲット祝い、美味し)