アメリカ買い付けの旅 2023年春④

すぐ近くで開催している展示会に行きました。ここからは一気に仕事モード。です。

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アメリカ先住民族の貴重なラグと、それがどのようにして作られてきたのか?(織られるのか)を糸からラグになる過程を説明している展示です。展示会場はビルの一室で大きくはなく、展示されてあるラグの数も30点ほどで多くはないけれど、どれも本でしか見たことがないようなモノばかりで息を吞むほど素晴らしかった。1800年代初頭~1950年代くらいのモノが多く、美術館や店舗、個人から貸し出されているようでした。ナバホラグの仕入れをしている自分としては、より理解を深めたいという思いがありここに来たのですが、パッと目に飛び込んできたきれいなラグにただただ感動していました。1点ずつの解説を翻訳アプリを使いながら読み進めます。ラグは触ることは出来ないけれどほとんどが手に触れられるくらいの距離で、説明にある素材や色なんかを真近くで確かめられるのが美術館と違い良かったです。かなり手の込んだラグは細かいディテールもさることながらそれを大胆な柄に仕上げていく職人技に圧倒されます。かつて欧米人によって強制的にラグ作りをさせられた悲しい歴史を持つ先住民族の人達ですが、そこから洗練された柄が生まれたことも事実でその経緯なども紹介されていました。個人的には先住民の人達が自分達用のブランケットとして作っていた頃のシンプルな柄に惹かれます。当然、そのようなモノはあまり残っていないので市場で見れる機会はほぼ皆無です。専門のギャラリーやショップ等では販売もされていますが、そういうんじゃなくてただちゃんと見たかった。
結局、ここには3時間近く滞在していました。小さいけど見応えのある展示会でした。とても良かった。

さ、限られた時間で残りの行程を考えます。
ニューヨークはそんなに大きくないのですが見るところが沢山あるので、エリアに分けて巡るのが必須です。大きく分けて、アッパー(セントラルパーク上の両サイド)、ミッドタウン、ダウンタウン/ロウワー、ブルックリン上/ロングアイランド、ブルックリン下という感じ。アッパー以外はくっつけて動けるのでお店やフリマの開閉時間を調べて計画を立てます。てことは、アッパーは1日で終わらせなきゃなので、急いで逆側のアッパーイーストサイドに移動します。そこから一気にミッドタウンからダウンタウンまで。この日はそれで終了。

ニューヨークは街歩きをしているだけで沢山の情報が目に飛び込んでくるので、歩いているだけでアイデアをもらえるのが他の街との違いで好きなところです。逆に行きたいとこばかりで目移りして困ってしまいますが。そんな沢山の中で刺激をもらえたのがこちら↓


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こちら↓


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上は『DESERT VINTAGE』という古着屋、下は『Cool World』というレストランですが、共通しているのは内装にかかわったのが『green river project』というインテリアデザインチームです。前回のニューヨークと3月のロサンゼルスで訪れて衝撃→感動した洋服屋の『BODE』の内装も手掛けています。そんな彼らが新しく作ったお店を見たくて行きましたが、やはり、普通とは違っていました。『DESERT VINTAGE』は細長いウナギの寝床のような造りで建物自体には特別感はありませんが、天井の梁(?)とハンガーラックを同じ素材で繋げていたり、蛍光灯が使われていたり、洋服を見せる場所以外は元のままを生かしていたり、全く関係のないバスタブを置いてあったり、と面白い空間になっています。販売している古着はハイブランドの高級なものばかりですが、合わせた家具などは一見して○○の、と名前のあるものではないのがとても新鮮に感じられました。今回もオリジナリティーに溢れていました。『Cool World』の方はレストランなので清潔感のある空間になっていて、見渡す限りそんなに特別な箇所はないな、と帰る前に地下のトイレに行きビックリ!全面鏡張り!個室も全て鏡。施工途中のような木材の壁に鏡が貼り付けてあるだけで、洗面台も簡易な感じ。シンプル、というか手を加えていない風に敢えて仕上げてありそれがかえって新鮮で。1Fの雰囲気とは対称的で面白い。落書きのような手描きの文字もイイ。ただ、料理の値段には驚きました・・・。