ヨーロッパ買い付けの旅2022年春 ➁
翌日。
快晴!
(南国の感じ…)
3年ぶりのフリーマーケットは、「コロナの影響で出店数が激減していたらどうしよう?」という私の心配をよそに以前来た時よりも売り手も買い手も多く、早朝からそこかしこでやり取りされて大賑わいでした。これは!嬉しい誤算です。
(人がいる所は写真撮れず…)
フリーマーケットから歩いて2分の所に宿をとっていたので、買っては戻り買っては戻りを繰り返すこと数十回。前回「もっと買えばよかったな」となったので、今回は重い器も大きなモノも、もぅなんでもかんでも思い切って買っちゃうよ、と鼻息荒く見て回ります。
まぁさすがにこれは‥ね(笑)
久しぶりだからか?見るモノ全てが新鮮に感じられてどれも欲しい!前回のアメリカの時も思いましたが、制限があるから同じモノでも新たな視点で見れているのかもしれません。いつも行ける、とか必ずあるから…と思ってしまうと流してしまってモノをちゃんと見れていないかもしれない。慣れはキケンだなと。これも新たな発見です。
このフリーマーケットは規模があまり大きくないので同じところを何度もグルグル回ります。見応えという点では規模の大きいアンティークフェアーには及びませんが、個人的には何度も同じところを見てまわれる市が好きです。「あれ?これさっきあったかな?」という見逃しに気付いたり、気になっていたモノが2周目に既に売れてしまっていると「やっぱり!あれ良かったよね」と悔しい思いと共に何となく嬉しい自分がいたり、、、と自分の仕入れについての振り返りみたいなのができるからかもしれません。それと1日のうちで何度も同じお店に行くことで顔を覚えてもらえて、ちょっとオマケしてもらえたりモノについての詳しい話が聞けたり雑談したり出来るのも好きな理由だと思います。
・・・とはいえ、ある程度でもういいだろぅと。。その日の買い付けを終えます。陽が長く夕方近くでも明るいので、宿にとりあえず買ったものをバーっと入れてすぐに街歩きに出かけます。
それにしてもこの街は本当に美しい。
特に私が気に入っているのは、迷路のようにくねくねとどこまでも続く石畳みの細い路地です。こう見えて急な坂道です(写真がヘタクソで)両側を石灰石の壁(民家です)に挟まれて視界が狭く先が見えないので、どこに行くんだろう?とか何が出てくるんだろう?とワクワクさせられます。壁と壁の隙間から覗く空や太陽が白に反射して眩しくて、ただ歩くだけで気持ちがとても明るくなる。視界が開けると遠くには海が見えます。
歩くうちにお腹が空いたので少し早い夕食。オリーブの産地として有名(絶品です!)ですが海も近く魚介類も新鮮でおいしいです。同じ南でもナポリと比べてプーリア地方は淡白な味が特徴です。ピザもナポリは薄いけれどここのはパンのように分厚い。ピザは正直ナポリの薄いのが好きですがパスタはこっちがイイ(個人的見解です)
地元の人達で混み混みのレストランに思い切って入ってみた。案の定イタリア語のメニューしかなく分からないので、「スパゲッティー」とだけ言うと出てきたのはムール貝のバターソーススパゲッティーでした。味付けはとてもシンプル。けどもちろん手打ち麺で、もちろん最高!!
もっと他のも食べたかったしデザートまでいきたかったけど、コロナの感染がこわくて早々に店を出ました。ヒヤヒヤでしたが久しぶりの外食がとても美味しくて、何とも言えない幸せな気分でブラブラ歩いて家路に着きます。前はこういうのが普通だったな、こんな気分になれる日がもっともっとあるといいな~と思いながら。
夕方のOSTUNI