アメリカ買い付けの旅2021年夏 ④
モワァ～
「う～蒸し暑い」
夕方近くに着いたニューヨークは不安定な天候で雨が続いていたからか京都並みの湿気です。カラッとした暑さのカリフォルニアがもう恋しい・・・でも何年振りだろう、このマンハッタンの街並み。大好きで通いつめた場所です。タクシーの窓から見る景色にアメリカのどの街よりも懐かしく感じて、その風景を見ていたらいつもは遠いなと思う空港からマンハッタンまでの道のりがあっという間でした。
このニューヨークの滞在はアップステート（ニューヨーク郊外）のフリーマーケットに行くついでなので、街なかには特別な用事はありません。でも今の街の様子を見たかったのと、いくつか気になるお店があるから～と理由をつけて2泊だけ、と立ち寄ることにしました。
やはり・・コロナウイルスの影響で街は色々と変わっていました。
一番驚いたのは、街の至る所でPCR検査とワクチン接種が受けられるようになっていることです。献血ルームのようなPCR検査用ヴァンが数分歩くごとにあり、大体の薬局ではワクチン接種が可能です。もちろん全て無料です。便利で良いなと思いました。また、ほとんどの飲食店が写真のようにお店の外にパラソルやテントを建ててそこで飲み食い出来るようにテーブルをセットしています。代わりに、店内では飲食出来ないお店が多かったです。TAKE OUTは必須です。外の席は工夫を凝らした意匠も多く、これはこれで楽しくて良いアイデアだなと思いながらも何となく寂しさを感じました。
ブルックリンではお店がCLOSE（閉店）してシャッターが続いている通りがあったり・・マンハッタンの大型スーパーでデリバリー用のスペースがお店の一角に設けられていたり・・と明らかに以前と違うニューヨークに何とも言えない思いでいましたが、その一方で変わらず営業を続けているお店や新しくオープンした施設、パワーアップしている場所に遭遇すると驚きと嬉しさとホッとする気持ちになります。
(“Levain Bakery”がブルックリンにやって来た！Open eventで。）
(Brooklyn Museum)
そんな中で、今回一番グッと来たお店がこちらです ↓
機会があれば行きたいな～と思っていたお店『BODE 』です。ニューヨーク発の洋服ブランドのお店ですが、このブランドの唯一の直営店がマンハッタンのチャイナタウンの外れにあります。
この『BODE』というブランドは古いキルトから洋服を作りとてもユニーク。どれもアイデアに溢れています。キルトに夢中な私には必須のお店です。店内の写真は他のお客さんがいたので撮らなかったのですが、お店の内装も洋服と同様に「へ～こんな使い方があるんだ」と既存の洋服のお店とは違った色々なアイデアが見受けられて楽しく作られています。光沢感のある一見するとベニヤ板のような木材で囲まれているのですが、そこかしこに雑貨がちりばめられていて洋服だけじゃない面白い仕掛けに満ちているせいか、木で囲まれているのに重厚感を感じません。店内にはベッドが置いてありその上にはパラ～と洋服やクッション等が置かれていたりもするのですが、全体に雑多な感じには思えず、木材や選ばれた家具との相性の良さからとても洗練された雰囲気すら感じられます。説明するのが難しいのですが、なんて言うのか…洋服もそうですが、”常識に縛られずのびのびとやっていてその上センスっもいい”稀なブランドという感じ。働くスタッフも独特なコーディネートで楽しませてくれます。そして親切で気さくです。何か買いたかったけど残念ながら何も買えない（高級です）私にも、帰るときに「お土産あげるよ」と。貰ったマッチがまたイケてました。
（お土産のマッチ。イイ !!）
お店の数歩先にまた新たに(扱うものが違う)2店舗目をオープンしていて、勢いを感じました。なぜチャイナタウンに⁈と思いましたが、このお店の周りに少しずつお店やホテルが集まり始めていたので（既に）注目のエリアなのかもしれません。